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「おはよーございますー」と、いつものように出勤したわたくしイバ、「あ、ちょっと来て、イバくん」と なにやら怪しげな。。「。。?はい」といって古着屋のほうの休憩室に呼ばれました。 「実は・・」 重い開口一番、しかしすごく分かりやすく封筒をイバに渡しながら解雇という言葉を述べました。 封筒の中身は解雇手当(突然解雇する場合には先の給料を出さなくてはいけない という法律がある)でした。 意味もわからなく理由もわからないわたくしイバ、かなり呆然としました。せっかく理想通りの仕事に出会った のに・・ 。あんまし覚えがないですが、そのときのイバは呆然と帰宅して呆然と一応親に報告して呆然と 彼女がいる福井に癒されに向かいました。 後で知ったことですが、名刺を頼んだときのひそひそ話は、今後もイバを雇うか否かという問題らしかったです。 どっちかっていうと社長よりオーナー(息子)のほうが売り上げを上げていたらしいのでその権限に負けたという 形だ ということも社長は言っていました。ようは「ほんとはイバくんに頑張ってもらいたいけど、オーナーが いう事は絶対だからさーごめんね、エヘッ」という責任逃れの態度でした。それでもなかなか納得できないわたくし イバは粘りに粘って「もう一回考えなおしてくださいっ!この仕事は社長の夢でもあるでしょ!?」と食い下がって いました。しかしそれも虚しく解雇という結果になりました。しかしこのとき最後の情けをかけたのか 「あ、突然のことだから申し訳ないし健康保険だけは今月いっぱい使えるようにしとくよ」と言ってきました。 それはそれでありがたく受け止めて、歯医者に通うわたくしがいました。なにせまた無職の状態に 戻って次回すぐに就職できるかなんて保証はありません、普通ならしばらく様子を伺うような歯も全て完璧に 治療してもらいました。 そうして月末に保険証を郵送するという約束だったのでその通りに郵送して返納しました。しかし俄然やる気も 出なくなんかまたすぐに仕事を探す という気分になれない日々が続いていました。昼間からぶらぶらしてる わたくし、近所の目も当然あります。それを見かねたうちの親は「世間体悪いからしばらくどっかで身を隠せ」 みたいな後押しをされて当時の彼女のコーポへ流れていきました。 金もなく、社会的立場もなく、あるものといえば彼女と車とギターだけです。古き良き時代だった アメリカの「SEX,DRUG,ROCK’N ROLL」みたいなものでした。 ところで、保険証を郵送で返してから数ヶ月後に余談があります。 居候から実家に帰ってきた頃、突然この社長から電話があり「会社に所属してないのになんで保険証を使うんだ!」 と電話がありました。唖然としたわたくし「え?だって月末まで使っていいっていったじゃないですか」 するとこの狸社長、手のひらを返したかのように「そんなこというわけがない、会社負担の分を返金しろ」 といってきたのです。戦争勃発です。 しかしわたくしまだ無職の身、時間だけはたっぷりあるので職業安定所や労働基準局に詳細を話して相談して 真っ向勝負しました。その後の電話の話し方はかつての社長と社員じゃありません、口の悪いペテン師と 法律を駆使するチンピラです。ちなみに勝者はわたくしイバであります。 そんなチンピライバは、この後、ヒモ同様な暮らしを経験することとなります。。 |