タバケムいろはコラム
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お座敷・・という言葉から想像出来るのは、きっと東京浅草の「お座敷遊び」や古都京都での同様の ことである。どちらにしても敷居とお値段が高すぎて、きっと突然そんなお店に行っても 「どちらさまのご紹介どすか?」(この場合は京都)などと、高級会員制のバーのように文字通り門前払いを されてしまうくらいオトナ(しかも裕福層)のお食事と遊びを兼ねた場所ではないかと思われます。

20代の頃、大学時代の友人らと「社会人になったんだから毎月積み立て貯金をして3年に一度豪華な旅を しようじゃないか」 ということになって、月に2千円の36ヶ月 つまり一泊二日でこの積立金の 7万2千円を使い切る旅 というのを数回企画しました。その中であるとき 「社会人としてお座敷遊びを経験しようじゃないか」ということになりました。

ある者は「豪華な料理が食べたい」 ある者は「若いおねーちゃんとムフフしたい」(って、まだ当時 わたくしら20代です) またある者は「息抜きになればそれでいい」 そして誰が言ったのかもう忘れたけど 「お座敷遊びがしたいっ!」という意見が出てきました。たまたまこのとき幹事みたいなことをやらされた わたくしイバ、まずお座敷遊びの意味がわかりませんでした。
(座敷でかくれんぼとか鬼ごっことかするのかなぁ)とはサスガに思いませんでしたが、ま、なんとなく 理解をして(だったらお座敷で美味い料理を食べながらおねーちゃんが来て一緒に遊べて息抜きになれば それでいいのだ)ということでとあるホテルを予約しました。まあ本来はきっとお座敷遊びとは、芸者遊びを 指していたんだと思ったけど、きっと20代のわたくしらにはあまり満足できるものではないだろう ということで、 ノーマルコンパニオンのピンク度がUPした「ピンクコンパニオン」を用意させました。しかも通常なら、 例えば8人で宴会するならコンパニオンなんてせいぜい多くて3、4人というのが常だったけど、たかが 一泊二日で7万2千円を無駄に使いきろうとすると8人の宴会で8人のコンパニオンを呼べてしまえるのです、 今思うと実に無駄です。いや、企画してた当時も(無駄だよなぁ)と感じていたわたくしイバですが、 「いいのいいの、そういう無駄さ加減っていうのをするのがこの旅の目的だから」というTくんやSくんの意見に 「そっか、わかった」と、無駄無駄お座敷宴会をすることになりました。

で、当日。度肝抜かれました、このホテルの内装・外装に。明らかに趣味悪い15年前のラブホ状態です。
が、まずは温泉街でもあるのだし風呂だフロ、なにはなくともフロでさっぱりして自然に浴衣姿になるのだ! と、フロに向かいます。でも、やはりそこは20代、(それもどうだかなぁ)なんて思いつつそんなに温泉とか フロにこだわりがないわたくしイバ、浴場に入ったら女性のかたが待機していました。
(ななななんだこりゃ!)と思いつつどうやら背中流しサービスというのがあるようでした、けっ、余計な ことしやがって。

わたくしイバは温泉とかあまり好きではない理由のひとつとして「フロとトイレくらい一人でゆっくりさせてくれ」 というモノがあります。なので(余計なお世話だなぁ)と思いつつ背中を流してもらいましたが、ここで この「女性」がうら若きおねぇちゃんであるのならきっと(うふふふふ、ふふふのふ)と思うかもしれないけど、 これが人生を熟し切ったオバチャンだからねぇ・・・虚しいよ、まさにこれが本当の「トホホ・・」というものです。

そうした虚しい時間を経験しつつお座敷で宴が始まります。初めは料理を食べつつ「うん、なかなかイキが いい刺身だなぁ」などと、どっちにしろあまり20代では発しない感想を述べつつ、悪夢はきっかり30分後に 始まりました。
「いらっしゃいまっし〜〜!」などと薄手のピンクのシャツを着たコンパニオンがずらりと入場。
あのぉ〜、おっぱい透けて見えるんですけどぉ〜 などという疑問は愚問になってしまうくらいな勢いの 嵐が起きました。突風どころの騒ぎではなく、突嵐です。
脱ぐ脱ぐ、こいつら、仕事だろうけどあっという間にパンティのみの姿になり、酒を注ぐ。
そしてわたくしらを脱がせる脱がせる、「あたしもこんなだからアナタも脱いでよ〜」というよくわからない 理屈を捏ねてとにかく裸にさせようと目論むのです、こやつらは。
とにかく強引です、こいつら。普段絶対にエロ関連には目もそむかないOくんでさえ、ふと見るとなんと パンティをかぶってるじゃないですか!(被せられたともいうが)そんな彼は苦笑いで黙々と料理を 食べているのです。

まさに異常な光景です。お座敷遊びとは何万光年もかけ離れた全く違う遊びになってしまいました。
そんな宴が繰り広げられていたあるとき、急に照明が暗くなりました。
(なんだなんだ??)などと思っていると突然B’Zの曲(なんだったかなぁ、忘れてしまった)をラジカセみたいな 機械で音を発しつつ男一人と女一人がわたくしらのお座敷に入ってきました。

軽快なテンポの曲をバックにこの女性は、いきなりわたくしらのアタマの上に片足を 乗せていきます。もちろんパンツは履いていないのです。
多分ストリップショーの出張バージョンではないかと思います。
わたくしら客の頭の上に片足を乗せる ということは、つまりはほぼ全裸状態のダンサーのあんなところが 全開バリバリ(80年代ツッパリ用語)なのです。しかしながら個人的には(いやぁ〜、そんなバリバリなんて 実際問題現実にあんまし見たいと思わないのよね、見たところでどうなのぉ?)的な冷静沈着20代のイバが そこにいました。いやー、マジで勘弁願います、俺が悪かったスマン!っていう気持ちでした。

ま、結局は、こういうところってのは20代が行っても楽しめる場所ではないってことは重々理解できました。。 せいぜい40、50代ならそれなりに過激なサービスを目の当たりして「うほっ!」とか「あれまぁ!」とか 楽しめるんじゃないかなぁと思いますが。

どのみち正式なお座敷遊びを堪能出来るようになるには、経験も修行もお金も全然足りないなぁ と思う 未熟者のわたくしイバです。でも死ぬまでに1度くらいは経験したいなぁ、京都で。