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「る」・・留守番電話 最近は というか、携帯電話の爆発的な普及によって付いてるけどあまり使わない機能≠ノ なりつつある。しかしケータイなどまだ無かった頃(正確にはあったけど、まだポケベルが 一般的だった頃)、この留守番電話機能は大変便利なものでもあった(と思う)。 学生時代、寮ではなくアパートやマンションに住んでいた友人らのほとんどは、この 留守番電話機能付きの電話を所有していた。奴らに電話して留守電に切り替わると、妙に あせって緊張しながらメッセージを残したものだ。 「あ・・え〜、イイイバでっすっ・・えぇっと・・あ、ま、また電話し、しますっ」 などと、友人であるのになぜか敬語で、しかも どもって早口になってしまうのはわたくしイバだけではないハズだと思うがどうだろう。 そんな便利な機能を奴らは果たして使いこなしていたのかというと、甚だ疑問が残る。 金銭面の余裕さは違うけど、基本的には暇を持て余す3流大学生であるには変わりはない。 たかが学生に緊急性のある用事などというのは、バイト時間の変更とか親・親戚関係の 不幸とか、彼女との待ち合わせ場所の変更とか、その程度である。あるったらあるのである。 この留守電機能を使って妙な遊びが流行ったことがあったので、ここで紹介しておこう。 用事もないのに留守電にメッセージをこれでもかっ!≠ニ残すのである。 ま、遊びというか、単なるイタズラである。 芸のある奴(関西人に多かった)は自分で作った一発ギャグとか、芸人さんのギャグとかを 留守電に残すのだ。芸のない奴は2種類に分かれる。ひとつはストレートに放送禁止用語を 連発するお下劣型=Aもうひとつは突拍子もない歌(例えばキューティーハニーとか)を えんえんと受話器に向かって歌う意味不明型≠ナあった。 まあ今思うとどれもが意味不明なので種類もへったくれもないのだが。 (ところで「へったくれ」ってどこから語源がきているのだろう・・) たまに100%イタズラ目的で電話をすると相手が取ってしまうことがある。このときなど 「なんだよ、いたのかよぉ」などとなるわけだが、相手にしてみれば迷惑極まりない行為である。 まだナンバーディスプレイなど無かった頃だから、誰から電話(イタズラ)があったのか 本人が名乗らなければほとんどわからない。例えバレても翌日の講義での笑い話になるだけで ある。 ある日の夜、寮で酒盛りをしていた。人数は5,6人だったと思う。3流大学生というのは 基本的にバカであるので酔った勢い的な行動が多い。ジャンケンで負けた奴が素っ裸で 寮の周りを四つんばいで歩くとか、同じく素っ裸でちょっと遠くの自販機まで前回りをしながら ジュースを買ってくるとか、部屋の電気を消して陰毛にムースをかけてライターで燃やすとか、 ほんっとにしょうもないことをして(させられて)騒ぐのが多かった。しかもそれを後輩に させるのだから後輩にしてみればたまったもんじゃないのだが、それをさせて楽しむ先輩 (イバらだが)を持ってしまった宿命にも近い運命には逆らえない。こうして独自の伝統が 創られるわけである。 さて、そんなおバカなわたくしら、酔った勢いで例の「イタ電」をしようということになった。 誰にしようか、どういうパターンを入れようかとあれこれ打ち合わせ(というのか?)を するのもまた楽しいものである。 誰の家にイタ電したかはもうすっかり忘れてしまったけど、どういうのを留守電に吹き込んだのかは 覚えている。ちびまるこちゃんのエンディングテーマのサビ部分を応援団的掛け声で叫ぶのである。 ちょっと想像してもらいたい。大の大人が(学生だが)6畳の部屋でとぐろを巻いて缶ビール 片手に受話器を囲みながら「ピ〜ヒャラピ〜ヒャラッ!」「パッパパラバ〜!」とドスの効いた 声で延々と叫び続けるのである。そんな留守電を入れられた奴もたまったもんではないが、 隣の部屋ですでに寝ている後輩にとってもきっといい迷惑であったろう。 「ハィッ!ピ〜ヒャラピ〜ヒャラァ!」「パッパパラパァ!」 「ヨォッ!ピ〜ヒャラピ〜ヒャラァ!」「パッパパラパ〜!」 メッセージ録音時間が切れても、この酔っ払いバカ集団はピ〜ヒャラピ〜ヒャラ叫び続けた。 そのうち寮のローカに出てピ〜ヒャラピ〜ヒャラと騒ぐ次第になっていった。ほぼ真夜中の 出来事である。 全く迷惑な奴らだなぁ と、他人事のように困ってみるわたくしイバでした。 |