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「や」・・みんな大好き焼肉 です。 一時期毎週のように誰かと焼肉屋に出かけていた時期があります。 正式には目的は焼肉ではなく、お酒を飲むことだったけど、居酒屋ではなく焼肉屋だったのには 理由があります。 当時精力的に音楽活動をしていたイバは、平日はサラリーマン、週末はバンドマンとして 月に2,3回はライブ活動をしていました。ライブのあとにはお決まりの「打ち上げ」という 名目の飲み会が必ずあります。 もう一度言います。「必ず」100%あります。 だいたいライブでは出演するバンドは少なくても3バンド、多いときは5,6バンドいるわけ ですが、そのほとんどが打ち上げに参加します。すると人数的に少なくても10数人、多いときは 30人くらいで一斉に「おつかれさまでした〜!」と乾杯をします。 そんな大人数が収容出来て、かつリーズナブルな値段でお酒を飲める場所といえば、大衆居酒屋しか ありません。しかもライブ終了後なので早くても10時ごろ、遅いときは11時半とかから打ち上げが 始まります。そんな時間に予約が出来るのはチェーン展開をしている居酒屋しかなかったのが 実情です。 そういうわけで、居酒屋というものは打ち上げで行くところ という認識がどこかであったの でしょう。ちょっと老舗風な本格的居酒屋ならともかく、チェーン店なんてどの居酒屋も メニューなど似たり寄ったりで、たいして旨くもなく飽きてしまったのもあるかもしれません。 それならば焼肉だって同じく飽きるんじゃないか という意見も聞こえてきそうですが、 これが飽きなかったんです。 やはり肉は偉い。 普段からバンド関係の仲間と行動するのが多かったイバですが、よくよく思い返して みると、飲み会といえばほぼ焼肉屋だった記憶があります。 ちなみに焼肉屋っていい商売だなぁと思います。仕入れと管理さえ徹底しておけば料理するまでもなく、 肉を切ってお客に出すだけですから。まあそれなりの苦労はもちろんあるとは思いますが。 考えてみれば、わざわざ来店したお客自らに調理をさせているわけで、 焼きすぎても焼き足りなくても焼いた当人が悪いだけで店の不手際にならない。 かといって、例えば店の人が徹底管理で網の前で焼き係りをやってくれるとしたら、それはそれで うっとうしい。好きなように食べさせろ と誰もが思うに違いない。 そうかといって、厨房で焼いてから持ってこられてもそれは単なる焼肉定食みたいになってしまって 味気ない。それじゃ単なる定食屋さんだ。 そういう意味合いでは焼肉屋ってのは飲食店のなかでも極めて特殊な部類に入るんだなぁなんて思います。 おっと、久々に脱線です。 脱線ついでに。 昔、どこかの学校の入試問題で4文字熟語を埋めるというテストがあり、「○肉○食」というのを 本来の正解は「弱肉強食」のところ、「焼肉定食」と解答した学生がいて、「うまいっ! 座布団1枚!」ってな感じで合格した という話を聞いたことがあるが、 現代版として「贅肉飽食」(ぜいにくほうしょく)「梅肉和食」(ばいにくわしょく)と 書いたひとがいるらしい。こっちの珍答のほうがよっぽど難しいと思うのだが。。 酷いところでは「お肉お食べ」と解答したツワモノがいるとかいないとか・・。四文字熟語だっつうの! 閑話休題。 さて、そんな感じで毎週のように焼肉屋に行っていた時期があって、地元周辺の焼肉屋はほぼ制覇 していました。たまにはちょっと高級な店も行っていましたが、大概は安さが売りのチェーン店が 多かったです。なにせメインは肉ではなく酒でしたから。 あるとき、バンド仲間のM彦と毎週恒例のようになっている焼肉屋飲み会に行ったときの話です。 先に説明しておくと、このM彦、ものすごい大食いです。酒は飲むけど、あるとき飲みすぎて ベロンベロンになったとき、ズボンの前のへんを湿地帯にした失敗があってから、酒を 控えるようになりました。それからは運転手ということで酒を飲まないのはいいけど、その分 さらに食べるようになっていました。 そんなM彦と二人で安さが売りのとある焼肉屋に行きました。 一番高いカルビが5百円くらいで、普通に飲み食いすれば一人あたり平均3千円くらいの お店 といえば、かなり手ごろな焼肉屋ということを想像してもらえると思います。 M彦本人も大食いなのは認識していて、ライス大盛りは必ず注文します。しかし肉のほうは カルビ・ロースなどどっちかっていうと値段設定が高めの肉が好物です。 一方、わたくしイバはライスの代わりにビール(多分発泡酒だけど)と、肉はタン・ミノ・ ホルモンなどが好物です。どっちかっていうと安めの肉です。 互いに好物が分かれているので実に楽しい焼肉になります。しかし酒を飲まない代わりに このときM彦はライス大盛り3杯と大量のカルビとロースを食べたにも関わらずビピンバも 注文するありさまでした。 対するイバはビールの肴に内臓系の肉を食べます。不思議なことにどれだけ飲んでも、どれだけ 食べてもまだまだ食べられました。 お互い「割り勘負けはしたくないっ!」と思っていました。というか、そういう会話もしていました。 そうして約2時間(くらいだと思う)後、二人して「いやぁ、飲んだ飲んだ〜」「いやぁ、食った 食った〜」などと満足して会計に向かいました。 「あんだけ食べたらいくらなんでも1万円くらいはするよなぁ」「そうだよなぁ〜」なんて レジの前で会話をしていたら・・・ 1万5千円くらいでした。 一人平均3千円の、安さが売りのお店で、しかも二人で です。 「M彦〜!食いすぎだぞ〜!」「イバさん〜飲みすぎ〜!」 ま、目くそ鼻くそとはこういうことをいいます。しかしよく食べたし飲んだものだ と思いました。 ついでなのでレジのお姉さんに「二人でこの値段って今まであった?」と聞いたら 「いやぁ〜、初めてです」という返答でした。 ちなみに、世間で狂牛病の問題が勃発したのは、この出来事の数日後でした。 それからピタリと毎週の焼肉屋巡りは中断しました。 その後はどこへ飲みに行っていたかというと、焼き鳥屋です。。 牛でも豚でも鳥でも、やっぱ大好き、焼肉! |